【6月16日 AFP】インドネシア東部ニューギニア島周辺で16日、相次いで大きな地震が発生した。インドネシアの気象当局は津波警報を発令したが、1時間後に解除した。

 午後0時16分(日本時間同)ごろ発生したマグニチュード(M)7.1の地震の震源に近く、最も被害が大きかった人口約7万人のヤーペン(Yapen)島では、倒壊した家屋の下敷きになって2人が死亡した。警察発表によるとヤーペン島では教会と発電所各1か所、複数の政府施設、住宅約500軒が損壊した。ヤーペン島を含む広い地域ではこの10分ほど前にも大きな地震を観測していた。

 また国営アンタラ(Antara)通信によると、西スラウェシ(West Sulawesi)州はマグニチュード5.3の地震に襲われ、砂採取場で作業していた1人が死亡、土砂崩れで数人が負傷し、約50軒の住宅が倒壊した。

 ヤーペン島のセルイ(Serui)の町では、多くの住民は余震を恐れて日没後も家に入らず、家の外でろうそくに火をともして身を寄せ合っている。(c)AFP/Sali Pelu