【3月22日 AFP】(写真追加)アイスランドで21日未明、エイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajoekull)氷河にある火山が噴火し、溶岩や火山灰の影響で近隣住民が避難を余儀なくされたほか、航空便は全便が一時欠航となった。これまでのところ、物的、人的被害の報告は出ていない。

 噴火が起きたのは、首都レイキャビク(Reykjavik)から東方約125キロメートルの人里離れた場所にある地点。アイスランド当局は、噴火の熱で氷河が溶け出し洪水の恐れがあるとして、近隣地域の住民に避難命令を出し、600人あまりが避難を余儀なくされた。現地では3週間ほど前から、地震が続いていたという。

 また、一時はアイスランドの空港を離着陸する全便が欠航となった。21日午後に国際便、続いて国内便の運行が再開したが、大幅な遅れが続いている。

 アイスランドでの火山噴火は2004年以来、6年ぶりだが、エイヤフィヤトラヨークトル氷河付近での噴火は1823年を最後に起きていなかった。(c)AFP/Rosa Brynjolfsdottir