【2月27日 AFP】(一部更新、写真追加)南米のチリ沖で27日午前3時34分(日本時間午後3時34分)ごろ、マグニチュード(M)8.8の強い地震が発生し、少なくとも16人が死亡した。米当局によると、チリやペルーのほか南極などで津波のおそれがある。また、日本の気象庁は、太平洋の広域で津波が発生する可能性があると発表した。

 チリのミチェル・バチェレ・ヘリア(Michelle Bachelet Jeria)大統領は、この地震により少なくとも16人の死亡が確認されたと発表した。

 米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、震源はチリのコンセプシオン(Concepcion)の北北東117キロ付近、タルカ(Talca)の西南西99キロ付近。

 米国の太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning CenterPTWC)は、チリとペルーに津波警報、エクアドルに津波注意報を発令した。

 日本の気象庁は、太平洋の広域で津波発生の可能性があると発表し、日本沿岸に津波が到達するどうかについて「現在調査中」としている。

 また、フィリピン政府は、同国の東側沿岸地域の住民に対し、避難の準備をしておくよう呼び掛けている。(c)AFP

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