【1月3日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Prades)州で2日、列車の衝突事故が相次いで3件発生し、合わせて少なくとも10人が死亡、約40人が負傷した。濃霧による視界不良が原因だとみられる。3か所とも事故当時の見通しは30メートルほどしかなかった。

 1件目の事故は、同州の州都ラクノー(Lucknow)から約250キロにあるSarai Bhupat付近で起きた。ビハール(Bihar)州に向かっていた列車が止まっていた別の列車に突っ込み、乗客ら10人が負傷した。うち3人は重傷だという。

 その45分後にラクノーから南西の約80キロのカンプール(Kanpur)で起きた2件目の事故では、10人が死亡、37人が負傷した。うち12人は深刻な容体だと伝えられている。

 鉄道当局者は2件の事故はいずれも濃霧のため列車のスピードが出ていない状態で起きていたため、被害は最小限ですんだとしている。

 3件目は同州アラハバード(Allahabad)近郊で起きた。急行列車が線路を横切っていたトラクターと衝突し、トラクターに乗っていた3人が負傷したが、死者は出なかった。

 ニューデリー(New Delhi)の鉄道当局者によると、一連の事故により全国でダイヤの乱れが生じた。(c)AFP