【11月14日 AFP】ロシア西部ウリヤノフスク(Ulyanovsk)州の州都ウリヤノフスク近くの軍の武器庫で13日、複数の爆発と火災が発生した。

 インタファクス(Interfax)通信が伝えたロシア国防省報道官の話によると、消火にあたった軍の消防士2人が死亡した。

 一時、数十人が行方不明になったとの情報も流れたが、最初の爆発のあと43人が武器庫のシェルターに避難していたことが確認された。同州のセルゲイ・モロゾフ(Sergei Morozov)知事によると約20人に治療が必要で、うち11人は入院した。重傷者も2人いるという。このほか武器庫から半径7キロ以内の3000人以上が避難した。

 ロシア連邦保安庁(FSB)によると、爆発は弾薬を管理下で爆発させている最中に起きたという。

 ロシアなど旧ソ連の共和国では設備の老朽化と安全規則の遵守状況が緩いことから武器庫での爆発事故は比較的多く、同様の事故で3月にはカザフスタンの武器庫で2人が死亡、9月にはロシア南部の都市ボロネジ(Voronezh)の花火倉庫で1人が死亡している。(c)AFP