【10月5日 AFP】(一部更新)台湾の災害当局は5日朝、フィリピンで猛威をふるった台風17号「パーマァ(Parma)」が台湾に接近しているとして、南部を中心に6000人を避難させた。

 台湾気象当局によると、台風17号は5日午前10時15分現在、台湾最南端の鵝鑾鼻(Oluanpi)の南西350キロのバシー海峡(Bashi Channel)上で停滞中で、最大風速は約35メートル。勢力は少し弱まったものの、台湾南部では8月に台風8号「モーラコット(Morakot)」の被害で多数の死者が出ており、当局は警戒を強めている。

 一方、フィリピン気象当局は同日、同国の東600キロの太平洋上にある台風18号「メーロー(Melor)」が5日午後にもフィリピン海域に到達するとみられるとして、警戒を呼びかけた。また、「メーロー」の勢力が「パーマァ」に影響しており、パーマァが同国ルソン(Luzon)島方面に押し戻される可能性があると警告した。

「メーロー」は今後進路を北に変え、中国または日本方面に向かう可能性もある。(c)AFP