【9月29日 AFP】フィリピンで大きな被害を出した台風16号「ケッツァーナ(Ketsana)」が29日午後、ベトナムに上陸し、少なくとも22人が死亡、17万人が避難する事態となっている。

 政府の暴風洪水管理中央委員会の高官によると、内陸部にあるコントゥム(Kon Tum)省では、同国内で最も多い9人の死者が出ている。

 またベトナム第4の都市ダナン(Danang)の南方80キロでは、午前7時(日本時間午前9時)ごろ地すべりが発生した。

 ダナンや古都フエ(Hue)各地では洪水も起こり、住民たちは木や金属製の小型ボートを使っての移動を強いられている。路上には倒木が散乱し、フエを流れるフーン川(Perfume River)は増水している。(c)AFP/Tran Thi Minh Ha