【9月9日 AFP】アルゼンチン北部やブラジル南東部、ウルグアイ、パラグアイなどの南米の南部の広い地域は8日、風速33メートルを超える暴風雨に見舞われ、少なくとも17人が死亡したほか、多数の住宅に被害が出た。各国の当局者が明らかにした。

 アルゼンチン北東部サンタロサ(Santa Rosa)などでは、子ども7人を含む10人が死亡し、負傷者は50人以上に上っている。現地では樹木や電柱が倒れているという。目撃者や地元メディアは竜巻が発生したようだったと語った。

 ブラジル南部のサンタカタリナ(Santa Catarina)州とサンパウロ(Sao Paulo)州では洪水と土砂崩れがスラムを襲い合わせて7人が死亡した。

 米気候データセンター(US National Climatic Data Center)は、南米の一部地域で高速で回転する暴風が発生する可能性があるとしている。しかし、アルゼンチンの被害を受けた地域の当局者が「ここでこのような気象現象は過去に例がない」と語るなど、南米各国の気象当局はさらなる調査が必要だとして「竜巻」という言葉の使用には慎重になっている。(c)AFP