【8月24日 AFP】米メーン(Maine)州のアカディア国立公園(Acadia National Park)で23日、がけの上でハリケーン「ビル(Bill)」による高波を見物していた20人ほどの観光客グループが大規模な高波にさらわれ、海に投げ出された。米沿岸警備隊によると、この事故で7歳の女の子が死亡した。

 現場は、国立公園内のオーシャン・ドライブ(Ocean Drive)と呼ばれるがけにある、サンダーホール(Thunder Hole)という波見物の名所。ここは、波ががけにぶつかり、見事な水しぶきをあげることで知られている。

 公園関係者と沿岸警備隊によると、海に落ちた観光客は全員救出されたが、数人が骨折や背部損傷などで病院に運ばれた。女の子は、病院で死亡が確認されたという。

 さらに2、3人の観光客が行方不明だとの情報もあったが、午後7時(日本時間24日午前8時)までに、公園の駐車場に残っている車はなく、行方不明者情報は取り消されたという。ローズ報道官は「すべての人について確認できたため、捜索は打ち切った」と語った。

 米国立ハリケーンセンター(US National Hurricane CenterNHC)によると、ハリケーン・ビルは勢力を弱めつつカナダ東岸を北上している。(c)AFP