【8月23日 AFP】ギリシャで21日夜から22日朝にかけて大規模な山火事が発生した。

 ギリシャの首都アテネ北東約30キロの郊外で発生した火事は、強風にあおられてペンテリ山(Mount Penteli)付近の住宅地に近づいた。消防士が夏のキャンプに来ていた子どもたちや、自宅に火の手が迫った高齢者たちを避難させている。地元当局は街から出て避難するよう住民に命じた。

 約200人の消防士が複数の現場で、避難命令にもかかわらず農村部の家やサマーハウスを守ろうと現地に残った住民とともに消火活動を続けている。

 火はマラソンの発祥地で、アテネの農産物と水の供給地でもあるマラトン(Marathon)村にも迫った。

 アテネの東の空にのぼる煙は、数千ヘクタールを焼き77人の命を奪った2007年の山火事を思い出させる。強い季節風が吹き、気温が40度を超えることも珍しくないギリシャはたびたび夏の山火事に見舞われている。(c)AFP