【7月25日 AFP】欧州各地で山火事や暴風雨など極端な天候による災害が相次ぎ、死者を伴う被害が出ている。

 中欧各国では暴風雨で樹木や電柱が倒れる、屋根がはがれる、洪水が発生するなどの被害が発生し、10人が死亡、数十人が負傷した。

 最も被害の大きかったポーランドでは、一部地域で風速35メートルを超えるハリケーン並みの強風が吹くなどし、全国で8人が死亡、82人が重傷を負った。隣国チェコでも強風により2人が死亡した。

 オーストリアでは23日、6万ヘクタールの農地にひょうが降り、2000万ユーロ(約27億円)相当の被害を受けた。

 また、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャ、トルコでは山火事が発生し、ここ3日間で少なくとも8人の死亡が確認されている。

 重度のやけどを負い、スペイン・バルセロナ(Barcelona)の病院に入院していた消防隊員が24日死亡し、今週スペインで発生した山火事での消防団員の死者は6人になった。依然1人が全身の75%にやけどを負い入院している。

 23日には58歳の羊飼いがヒツジの群れを助けようとして死亡、火事から逃れようとした農民が心臓発作で死亡するなどの被害も出ている。

 一方、フランス南部マルセイユ(Marseille)近郊では、陸軍の軍事演習による爆撃が原因で山火事が発生、軍には批判が集中している。(c)AFP