【7月23日 AFP】フランス南部マルセイユ(Marseille)郊外で22日、陸軍の軍事演習による爆撃が原因で山火事が発生し、これまでに雑木林1200ヘクタールが焼失、住宅数十棟も一部が焼けた。負傷者は報告されていない。消防当局が23日明らかにした。

 火元となったのはマルセイユ東部のトロワポン(Trois-Ponts)郊外で、火は市街地に近づいており、住民多数が避難を余儀なくされているという。警察と消防が消火にあたっているが、十分な給水が得られず作業は難航している模様だ。

 火災が発生する直前に、近くのカルピアーニュ基地で陸軍が演習を行っており、住民らは怒りもあらわに軍の不手際を批判している。地元知事は、火元が軍の爆撃だったことを確認するとともに、このような強風時には市街地付近での爆撃訓練は控えるべきだとして、軍の判断を「能なし」と激しく非難した。(c)AFP