【7月18日 AFP】フィリピン沖で発生した台風「モラヴェ(Molave)」は17日、首都マニラ(Manila)一帯に洪水をもたらして都市機能をまひさせた。現在、モラヴェの影響で2人の行方が分からなくなっているほか、4000人以上が避難を余儀なくされている。

 17日夜には、人口が少ないフィリピン北部のバタン(Batan)諸島を低気圧の中心部が直撃。その際、約26メートルの最大風速を記録したことから、気象機関はそれまで熱帯性低気圧だったモラヴェを台風に格上げした。

 フィリピンの首都マニラ(Manila)は台風の中心から数百キロ離れているが道路が冠水したため、グロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領はマニラとルソン(Luzon)島の広い地域で政府機関を閉鎖すると発表した。(c)AFP