【6月6日 AFP】(一部更新)メキシコ北西部ソノラ(Sonora)州の州都エルモシージョ(Hermosillo)にある保育園で5日午後3時(日本時間6日午前5時)ごろ火災が発生し、少なくとも29人の子どもが死亡した。地元警察が5日明らかにした。

 地元メディアによると、出火時に保育園には少なくとも176人の子どもがいた。うち12人が煙を吸い込むなどして地元の病院に運ばれ手当を受けた。日刊紙(El Imparcial)によると、少なくとも30人の子どもが重度の火傷を負い、深夜に国境を越えて米アリゾナ(Arizona)州の専門病院に運ばれた。

 この火災で保育園の中央の屋根が焼け落ちたが、そのそばには多数の新生児がいたという。警察発表の直前、地元検察当局の報道官は遺体の収容は続いていると話していた。

 地元メディアは近くのタイヤ販売店が火元である可能性を示唆したが、その後、店主が報道を否定したと報じられている。

 フェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)大統領は声明で深い哀悼の意を表明し、メキシコ政府は負傷者搬送用の航空機3機と専門医十数人を現地に派遣した。(c)AFP