【6月5日 AFP】(一部訂正、写真追加)リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)発パリ(Paris)行きのエールフランス(Air France)機墜落事故で、ブラジルおよびフランス当局は墜落原因の手がかりを探している。

 ブラジル海軍当局は4日、同国沿岸から北東約1000キロの海上で同機のものと見られる貨物用パレットとブイ2個を回収した。しかし、調査の結果、パレットは同機のものでないことが判明した。回収されたパレットは木製で、同機には木製のパレットは積載されていなかったからだ。

 一方、捜索海域に広がっていた大量の燃料も同機のものではなく、船のものである可能性があるという。

 乗客乗員の遺体は現時点ではまだ見つかっていない。また、墜落したとみられる大西洋海域の水深は3000-4000メートルあるため、事故当時の状況を明らかにする同機のブラックボックスの回収は不可能とされている。

 同便は1日、ブラジルのリオデジャネイロから乗客228人をのせてパリに向けて出発した後、出発消息を絶った。事故原因は不明で、落雷、乱気流、パイロットのミス、これらの要因が絡んだ複合的な状況などが原因説として浮かび上がっている。

 スペインのメディアは、事故当時に現場付近を飛んでいた同国の航空機操縦士が「強烈な白い光」を目撃していると報じている。また仏メディアが、墜落事故調査に近い関係筋の話として伝えたところによると、事故機の操縦士が悪天候の中を不適切な速度で飛んでいたという。(c)AFP/Mauricio Rabuffetti