【6月3日 AFP】(写真追加)ブラジルのネルソン・ジョビン(Nelson Jobim)国防相は2日夜、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で記者会見し、乗客乗員228人を乗せて1日に消息を絶ったエールフランス(Air France)航空AF447便を捜索していた同国空軍機が発見した破片は、同便のものであることを確認したと発表した。

 これによると、ケーブルなど航空機の破片が約5キロにわたって帯状に浮かんでいるのを上空から発見し、この場所でAF447便が墜落したのを確認したという。現場はブラジル領海内だった。2日未明に最初の破片が見つかり、ブラジル政府は捜索を続けていた。

 現場付近にいた商船3隻が、2日午前中から浮遊物の回収作業を開始する。現場に向かっている数隻のブラジル海軍艦艇も3日午前中から順次現場に到着する見込みだという。

 残がいとともに遺体の捜索も継続する。遺体が見つかれば船で現場に最も近いフェルナンド・デ・ノローニャ(Fernando do Noronha)島の空港に運び、そこから空軍機で運ぶ予定だという。

 ブラジル外務省は、フランス人乗客の遺体をフランスに帰す際の条件を決めるため、フランス外交筋と協議を開始した。(c)AFP