【4月8日 AFP】イタリア中部で6日未明(日本時間同日午前)に発生したマグニチュード6.2の地震による死者は、8日までに子ども16人を含む260人に上った。犠牲者のうち9人の身元が判明していない。地震の起きたアブルツォ(Abruzzo)州の州都ラクイラ(L'aquila)を訪問したシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相が発表した。地震発生後、首相が現地を訪問したのは3度目。

 ベルルスコーニ首相はテレビ放映された会見で、ラクイラ周辺の避難所31か所、野外炊事場24か所、移動医療施設14か所が設置されたと発表した。

 また、市民約1万8000人が避難所に設置された3000のテントに避難する一方、消防隊、軍、警察、ボランティアら約8500人が救助作業にあたっていると説明した。同首相は、地震による犠牲者の国葬が10日に執り行われることを確認した。

 ベルルスコーニ首相は、イタリア国内外から「まさに争うように」援助の手を差しのべる人々に感謝の意を表明するとともに、物資援助に代えて金銭的援助を要請した。

 地震の被害を受けた文化遺産の再建資金を募る「教会、モニュメント再建」運動にも新たに寄付を呼びかけた。(c)AFP