【4月7日 AFP】イタリア中部で6日未明(日本時間同日午前)に発生したマグニチュード6.2の地震による死者は、7日までに207人に上った。

 震源地の真上となったアブルツォ(Abruzzo)州の州都ラクイラ(L'aquila)では余震が続き、最初の地震で倒壊した建物などからさらにがれきが崩落している。

 一方で救出作業が進み、この日救助された98歳の女性など生存者も発見された。しかし、時間の経過とともに生存の可能性は減っている。

 シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相は同日の記者会見で死者が207人、行方不明者が15人、負傷者が1000人超に達し、うち100人は重傷だと述べた。また警察や軍、緊急要員など7000人が生存者の捜索作業にあたっていると説明した。がれきの中からこれまでに救出された生存者は150人だという。

 また避難キャンプ20か所、野外炊事場16か所の設置を夕暮れまでに完了し、1万4500人を収容できると述べた。8日からは専門家1500人があたり、被災地の建物の状況を一棟ずつ部屋の内部まで詳しく調査するという。

 各国からの救援の申し入れに対し、ベルルスコーニ首相は「各国の連帯の気持ちには大変感謝するが、援助は送らないで欲しい。わが国は自力で対処できる」と述べた。

 伊当局によると、これまでに最大の余震は7日午前11時30分のもので、地震の強度はマグニチュード4.7だった。負傷者1500人はラクイラの屋外に設置された医療施設で治療を受けている。(c)AFP