【3月27日 AFP】米ノースダコタ(North Dakota)州では26日も、雪解け水による洪水が勢いを増しており、引き続き防災対策が強化されている。

 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、同州の34郡および先住民保留地2か所に災害宣言を発令した。また州のほぼ全域に洪水警報が発令されている。

 最大の脅威となっているのは、同州と隣接するミネソタ(Minnesota)州との州境をカナダへと向かって流れるレッドリバー(Red River)だ。1997年に起きたレッドリバーの決壊では大規模な洪水が発生し数万人が自宅からの避難を余儀なくされた。

 人口約9万2000人のファーゴ(Fargo)では26日にレッドリバーの水位が約11.9メートルを記録した。1997年の洪水では12メートル、さらにさかのぼる1897年のレッドリバー決壊でも12.2メートルを記録しているが、今週末にはこれを上回ると予測されている。街を守るため、数千人のボランティアが土のうに砂を詰めている。

 レッドリバー流域では、降雪が数日続くとの予報が出ており、雨になるおそれもあるとして警戒が呼びかけられている。(c)AFP/Ann Arbor Miller