【3月26日 AFP】雪解け水による洪水に見舞われている米ノースダコタ(North Dakota)州を25日、猛吹雪が襲い、当局は爆薬を使って増水が続く川をふさぐ閉塞氷の破壊作業を行った。レッドリバー(Red River)流域では、大勢のボランティアらが砂嚢(さのう)で即席の堤防を築く作業を急いでいる。

 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、同州の34郡および先住民保留地2か所に災害宣言を発令し、州全域には洪水警報が出された。いくつかの橋や通りはすでに通行止めとなっている。

 今年のノースダコタ州は例年にない豪雪で、春を迎えて積もった雪が解け始めたものの、地表はまだ凍っている。米国立測候所(National Weather ServiceNWS)によれば、同州は「まるで釣り堀のような状態で、地面にはこれ以上の雪や雨を吸収する能力はない」という。

 レッドリバー流域では、降雪が数日続くとの予報が出ており、雨になった場合は週末にかけて洪水が悪化する可能性もあるとして、NWSは警戒を呼びかけている。(c)AFP/Lee Morris