【3月25日 AFP】24日、米国の大草原地帯プレーリーの一角として知られるノースダコタ（North Dakota）州が、雪解け水による記録的な洪水に見舞われた。

　普段は静かなレッドリバー（ Red River）沿いの街ファーゴ（Fargo）の街には、砂嚢（のう）を積んだ軍のトラックが到着し、住民ボランティア数百人が砂嚢や泥で即席の堤防を築いた。学校も生徒らをボランティアに参加させるために大半が休校となった。

　今年のノースダコタ州は例年にない豪雪で、春になって積もった雪が解け始めたものの地表はまだ凍っており、州全体に雪解け水による洪水への警戒が呼び掛けられていた。

　洪水により、すでに州内の道路や橋のいくつかは交通止めとなり、洪水防止と住民救出のために州知事は州兵を召集した。

　同州ではこの日も15.24-22.9センチの降雪が予想される猛吹雪が東に進み、洪水対策のさらなる混乱が懸念されている。

　レッドリバーを州境に隣接するミネソタ（Minnesota）州でも洪水に備えて、レッドリバー沿いに堤防を築き始めた。(c)AFP/Kim Winnegge