【2月14日 AFP】(一部更新、写真追加)米ニューヨーク(New York)州バッファロー(Buffalo)近郊で起きたコンチネンタル航空(Continental Airlines)の旅客機墜落事故で、関係者は13日、米同時多発テロで夫を失ったビバリー・エカート(Beverly Eckert)さんが犠牲者50人の中に含まれていたことを明かした。

 エカートさんの夫ショーン・ルーニー(Sean Rooney)さんは、2001年9月11日の同時多発テロで死亡。エカートさんは、亡き夫が迎えるはずだった58回目の誕生日を祝うため、夫の故郷バッファローに向かっていたという。また、2人が出会った高校で、夫の名前を付けた奨学金の贈呈式にも出席する予定だった。

■原因は翼の着氷か

 一方、墜落事故の現場では同日、原因究明のため大破した事故機の調査が行われた。

 警察、連邦捜査局(FBI)、運輸安全委員会(NTSB)の合同チームは、消防隊が数時間にわたって消火活動を行った後、現場に注意深く入り調査を進めた。

 現場から回収されたブラックボックスの会話記録を解析したNTSBのSteven Chealander調査官は、「乗組員らは翼の先端や風防にかなりの着氷があると会話していた」と述べ、着氷が事故の原因となった可能性があるとの見解を示したが、NTSBは事故原因について最終結論を出していない。

 この事故はニュージャージー(New Jersey)州ニューアーク(Newark)からバファローに向かっていたコンチネンタル航空(Continental Airlines)3407便が12日夜、ニューヨーク州クラレンスセンター(Clarence Center)の住宅に墜落し、乗客乗員49人全員と巻き添えになった民家の住民のうち1人が死亡した。事故機はボンバルディア(Bombardier)DHC-8Q400型機。(c)AFP/Stan Honda