【2月3日 AFP】大雪に見舞われている欧州西部では2日、激しい降雪によって英国やフランスで空の便に乱れが生じたほか、主要道路などにも大きな影響が出ている。

 ロンドン(London)では、18年ぶりに10センチメートルほどの積雪があった。また、フランスやスペイン、イタリアなどでも混乱が起きているほか、モロッコでも降雪が確認された。

 ロンドン西部のヒースロー(Heathrow)空港では、乗客104人が搭乗したキプロス航空(Cyprus Airways)が雪のため、誘導路から外れる事故も起きた。同空港では、2本ある滑走路はどちらも閉鎖されており、すべての便が午後5時(日本時間3日午前2時)まで欠航となった。英国内では空港の多くが閉鎖されており、そのほかの発着便は大幅に遅延・欠航となっている。

 フランスでは、パリ(Paris)のオルリ空港(Orly)やシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港では、空の便に平均1時間の遅れが出ている。オルリ空港では、滑走路2本のうち1本が閉鎖された。エールフランス(Air France)は、ドゴール空港からの短・中距離の約30便を欠航としたが、長距離便については問題は発生していないとしている。

 フランスの交通当局は、雪により道路事情が悪化していることから、車での必要のない外出は控えるよう呼び掛けている。雪や路面凍結によって、パリ地域ではけが人は出ていないものの十数件の交通事故が発生しているという。 

 イタリアでは1日、悪天候により3人が死亡し、500人が自宅からの避難を余儀なくされた。スイスでは一晩で最大20センチメートルの積雪となったほか、ベルギーでは1-3センチの積雪が観測された。また、スペイン・マドリード(Madrid)では、積雪のため2つの高速道路の一部区間が閉鎖され、渋滞を招いた。(c)AFP/Katherine Haddon