【12月25日 AFP】(一部更新)米国やカナダの一部を襲った大雪やアイスストーム(雨氷を伴う暴風雨)の影響で、クリスマスを翌日に控えた24日も、広範囲にわたって交通網が大混乱に陥っているほか、これまでに11人の死亡が報告されている。

 前日からの大雪で、米北部や中西部の空港では便の欠航が相次いでいる。発着便数で米国第2位のシカゴ(Chicago)空港でも23日、数百便が欠航となり、乗客数百人が空港で夜を明かしたが、24日も状況が打開されるめどは立っていない。

 クリスマス休暇を故郷で過ごそうとする人びとで賑わうサンフランシスコ(San Francisco)、テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)、マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)、ニュージャージー(New Jersey )、ニューヨーク(New York)の各主要空港も混乱しているという。

 さらに、ロッキー山脈(Rocky Mountain)のあるユタ(Utah)州では24日、スノーモービル中の男性2人が雪崩に巻き込まれ死亡し、ウィスコンシン(Wisconsin)州でも同日、車の衝突事故で7か月の乳児とその母親が亡くなるなど、これまでに少なくとも11人が大寒波による悪天候の影響で死亡している。

 また、カナダのケベック(Quebec)州でも前週、ホームレスの男性が凍死しているのが発見された。

 米気象局(National Weather ServiceNWS)によると、米北西部は今後も悪天候が続く見込みで、22センチから61センチの積雪が予測されるという。(c)AFP