露原子力潜水艦の事故、生存者が語る事故当時の様子
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【11月12日 AFP】日本海を航行試験中のロシア海軍原子力潜水艦で消火装置が誤作動を起こし、乗員やエンジニア20人が死亡した事故で、露コムソモリスカヤ・プラウダ(Komsomolskaya Pravda)紙は11日、事故の生存者の生々しい声を伝えた。
この事故は、2000年の潜水艦クルスク(Kursk)の沈没事故以来、ロシア史上最悪の海難事故となった。生存者によると、潜水艦内は乗組員などで過密な状態で、消火用ガスが噴出した時、避難するために鍵の掛かった扉を蹴破らなければならず、仮眠をとっていた乗組員らはガスマスクの着用が遅れた者もいたという。
同紙は「わたしは当番を終え、横になって休息をとっていたところ、突然、真上からフロンガスが噴出された。まるで麻酔みたいで、わたしは気を失ったんだ」と語る、同艦に乗船していたエンジニアのViktor Rifkさんの話を伝えた。
Rifkさんはベッドの上で「われわれは皆、ガスマスクを着用したが、間に合わなかった人もいた」と語った。また、Rifkさんの近くのベッドに寝ていた、海軍士官のDenis Koshevarovさんは「警報が鳴ったと思ったら、意識がなくなっていた」と語った。
別のエンジニア、Sergei Anshakovさんも「液化ガスがまさにわれわれの真上に降り注いだ後、警報が鳴った。その後、上官が『酸素呼吸器のスイッチを入れろ』と叫んだ」と当時の様子を語った。
Rifkさんなどの生存者は、ロシア海軍の基地のあるウラジオストク(Vladivostok)近郊の軍病院に入院している。付近一帯はメディアの立ち入りが禁じられているが、コムソモリスカヤ・プラウダ紙の記者はフェンスのすき間から忍び込んで取材を行ったという。
Rifkさんはその後、もう1人の生存者とともに、ロシア極東地方Primorsky地域のトップから見舞いを受ける様子が露テレビ局NTVで報じられた。ロシア極東地方では、事故の犠牲者を悼み11日は服喪の日とされた。
事故を起こした潜水艦のIgor Dygalo艦長は、露インタファクス(Interfax)通信に対し、艦内で火災が起こった形跡もなく、消火システムが誤作動した理由は依然として不明だと語った。(c)AFP/Antoine Lambroschini
この事故は、2000年の潜水艦クルスク(Kursk)の沈没事故以来、ロシア史上最悪の海難事故となった。生存者によると、潜水艦内は乗組員などで過密な状態で、消火用ガスが噴出した時、避難するために鍵の掛かった扉を蹴破らなければならず、仮眠をとっていた乗組員らはガスマスクの着用が遅れた者もいたという。
同紙は「わたしは当番を終え、横になって休息をとっていたところ、突然、真上からフロンガスが噴出された。まるで麻酔みたいで、わたしは気を失ったんだ」と語る、同艦に乗船していたエンジニアのViktor Rifkさんの話を伝えた。
Rifkさんはベッドの上で「われわれは皆、ガスマスクを着用したが、間に合わなかった人もいた」と語った。また、Rifkさんの近くのベッドに寝ていた、海軍士官のDenis Koshevarovさんは「警報が鳴ったと思ったら、意識がなくなっていた」と語った。
別のエンジニア、Sergei Anshakovさんも「液化ガスがまさにわれわれの真上に降り注いだ後、警報が鳴った。その後、上官が『酸素呼吸器のスイッチを入れろ』と叫んだ」と当時の様子を語った。
Rifkさんなどの生存者は、ロシア海軍の基地のあるウラジオストク(Vladivostok)近郊の軍病院に入院している。付近一帯はメディアの立ち入りが禁じられているが、コムソモリスカヤ・プラウダ紙の記者はフェンスのすき間から忍び込んで取材を行ったという。
Rifkさんはその後、もう1人の生存者とともに、ロシア極東地方Primorsky地域のトップから見舞いを受ける様子が露テレビ局NTVで報じられた。ロシア極東地方では、事故の犠牲者を悼み11日は服喪の日とされた。
事故を起こした潜水艦のIgor Dygalo艦長は、露インタファクス(Interfax)通信に対し、艦内で火災が起こった形跡もなく、消火システムが誤作動した理由は依然として不明だと語った。(c)AFP/Antoine Lambroschini