四川大地震から半年、「失業者問題」が復興へのカギ
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【11月12日 AFP】5月12日の四川大地震の際、Zeng Shanjunさん(48)夫婦は、自宅、そして自分たちが働いていた工場が崩壊するのを目の当たりにした。そして彼らを取り巻く世界も崩壊してしまった。
震源地に近い四川(Sichuan)省ブン川(Wenchuan)県映秀鎮(Yingxiu)に住む2人は、地震発生から6か月たった今、仕事もなく、将来の見通しも全く立っていない。「清掃の仕事でさえ見つからない。4人を養わなければならないが、貯金は底を尽きかけている」。やつれ果てた表情で、Zengさんはつぶやく。
2人の職場である漢方薬製造工場は、地震で完全に崩壊した。工場再開のめどはたっていない。家も職場も失ったZengさんだが、ひとり娘は無事だったため、自分は幸運だったと思っている。娘は現在、親戚のもとに預けられ、勉学に励んでいるという。
マグニチュード8.0のこの地震では、死者・行方不明者が8万8000人近くにのぼり、中国史上まれに見る大規模な救援活動が展開された。映秀鎮では約6000人が死亡または行方不明となり、生存者5000人の大半は政府が用意した仮設住宅に暮らす。映秀鎮の都市部では現在、住民の約70%が失業状態にある。
政府は、1世帯につき最低1人に定職を確保する計画を進め、これまでに760人が清掃・保守など低賃金の職に就くことができたという。また、国際労働機関(International Labour Organisation、ILO)は中国政府に対し、1000の零細ビジネス、700の零細企業を立ち上げる内容の雇用創出支援を行っている。(c)AFP
震源地に近い四川(Sichuan)省ブン川(Wenchuan)県映秀鎮(Yingxiu)に住む2人は、地震発生から6か月たった今、仕事もなく、将来の見通しも全く立っていない。「清掃の仕事でさえ見つからない。4人を養わなければならないが、貯金は底を尽きかけている」。やつれ果てた表情で、Zengさんはつぶやく。
2人の職場である漢方薬製造工場は、地震で完全に崩壊した。工場再開のめどはたっていない。家も職場も失ったZengさんだが、ひとり娘は無事だったため、自分は幸運だったと思っている。娘は現在、親戚のもとに預けられ、勉学に励んでいるという。
マグニチュード8.0のこの地震では、死者・行方不明者が8万8000人近くにのぼり、中国史上まれに見る大規模な救援活動が展開された。映秀鎮では約6000人が死亡または行方不明となり、生存者5000人の大半は政府が用意した仮設住宅に暮らす。映秀鎮の都市部では現在、住民の約70%が失業状態にある。
政府は、1世帯につき最低1人に定職を確保する計画を進め、これまでに760人が清掃・保守など低賃金の職に就くことができたという。また、国際労働機関(International Labour Organisation、ILO)は中国政府に対し、1000の零細ビジネス、700の零細企業を立ち上げる内容の雇用創出支援を行っている。(c)AFP