【9月11日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は10日、今週末にハリケーン「アイク(Ike)」の直撃が予想されているテキサス(Texas)州に非常事態を宣言した。アイクは同日、再び勢力を強めカテゴリー2に発達しており、同州当局も住民らに避難命令を出し始めた。

 アイクは速度を速め、テキサス州沿岸に到達する前にはさらに勢力を強める可能性があり、同州当局は地滑りなどの対策も急いでいる。同州Brazoria郡当局によると、10日朝からガルベストン(Galveston)南部の沿岸地域に対し、強制避難命令が出されるという。

 米国立ハリケーンセンター(US National Hurricane Center)によると、アイクは現在、米国の石油精製施設が集まるメキシコ湾(Gulf of Mexico)上にあり、テキサス州南部の沿岸地域に接近している。13日早朝にも上陸する可能性があるという。

 英蘭石油大手のロイヤル・ ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)は、テキサス州沖にある同社施設から10日までには人員を完全に避難させると発表した。

 日本時間11日午前3時現在、アイクの中心はフロリダ(Florida)州キーウエスト(Key West)の西410キロメートルにあり、時速約13キロメートルで北西に向かっているという。(c)AFP