【9月4日 AFP】(一部更新、写真追加)熱帯性暴風雨「ハンナ(Hanna)」は、3日までにハイチで死者61人を出し、米南東部沿岸に向かっている。

 3日夜の時点で、ハンナの勢力は最大風速は約29.4メートル、中心はバハマ・サンサルバドル島の東南320キロの海上にあり、時速22キロ前後で北上中。今後、勢力を強め、ハリケーンに成長する可能性がある。バハマ諸島では全島で非常警報が発令された。

 米国立ハリケーンセンター(US National Hurricane Center)によれば、7日にノースカロライナ(North Carolina)州付近に上陸する可能性が高い。

 ハイチでは、ハンナの影響で各地で広範な洪水が発生。市民防衛当局によるとゴナイブ(Gonaives)で21人が死亡したのをはじめ、北部では少なくとも37人の死亡が確認された。

 一方、米国立ハリケーンセンターは米東部標準時3日午後9時、リーワード諸島の北東約1035キロの大西洋上を時速約30キロで西北西に向かっているハリケーン「アイク(Ike)」がカテゴリー3に発達したと発表した。最大風速は52メートル近くに達している。

 バハマなどカリブ地方の東部の島々からは依然距離がある。今後1、2日間で勢力が変化する可能性があるという。アイクは今年大西洋で発生した5番目のハリケーン。(c)AFP