【7月28日 AFP】(写真追加)台風8号「鳳凰(フォンウォン、Fung-wong)」は28日未明、台湾東部に上陸した。最大風速約40メートルの暴風雨に見舞われた現地では、樹木がなぎ倒され、全ての職場や学校が休みとなったほか、株式市場も休場となった。鉄道や空の便も全面的に運行を中止している。

 中部の花蓮(Hualien)東部では、早朝に地滑りが発生。洪水の恐れがあるとして住民数百人が避難した。当局発表によれば、全国425河川で洪水や土砂災害に対する警報が発令されている。

 また、北西部では降水量が700ミリに達した。

 こうした事態をうけ、馬英九(Ma Ying-jeou)総統は、台北(Taipei)郊外で台風観測を行っている緊急対策委員会を訪問するとともに、住民らに暴風雨への十分な備えを呼び掛けた。(c)AFP