【7月3日 AFP】米カリフォルニア(California)州のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事は2日、山火事が迫っている同州沿岸のリゾート地ビッグサー(Big Sur)の200世帯に対し、避難命令を発令した。

 カリフォルニア州では前月21日、落雷で山火事が発生、現在も1400か所で猛威を振るっている。消防隊員ら計1万9000人が鎮火に当たっているが、活動は難航している。

 シュワルツェネッガー知事によると、これまでにビッグサー周辺で約2万1200ヘクタールが焼失し、建物の被害は20棟に及ぶほか、1400棟以上に火の手が迫っている。鎮火されたのはいまだ3%にすぎないという。

 ビッグサーは、サンフランシスコ(San Francisco)南方125キロに位置し、ロス・パドレス国立公園(Los Padres National Forest)を中心に観光名所も多い。夏場は特にハイキングやキャンプを楽しむ観光客でにぎわうが、ビーチ沿いに建ち並ぶ多数のホテル、リゾート施設、レストランは山火事のため休業を余儀なくされている。(c)AFP