沈没フェリーが積載していた殺虫剤の回収作業始まる、フィリピン
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【6月30日 AFP】フィリピン中部シブヤン(Sibuyan)島沖で大型フェリー「プリンセス・オブ・ザ・スターズ(Princess of the Stars)」(2万4000トン)が台風6号(フンシェン、Fengshen)による高波を受けて転覆した事故で、同フェリーが積載していた大量の殺虫剤の抜き取り作業が30日、始まった。
21日に転覆したフェリーの乗員・乗客850人以上のうち、これまでに救助された生存者はわずか57人。現場周辺海域では161人の遺体が回収されているが、行方不明者の大半は船内に取り残されているものとみられ、潜水救助隊による遺体回収作業が行われていたが、同フェリーに殺虫剤のエンドスルファン10トンが積載されていたことが分かり、作業は一時中断されている。
現在、フェリーはシブヤン島沖の海上に船底のみが海面に出ている状態だが、作業に立ち会った人物の情報によると、夜明けとともにダイバーらが海中にあるフェリーの船首部分に接近。現場では特殊切断機材を積んだタグボートが待機しているという。
ダイバーらは、船体に穴を開け船内の海水を採取し、殺虫剤が流出していないか調べる。調査後、船内の安全が確認されしだい、ダイバーらが船体をこじ開け、エンドスルファン入りの容器を回収する運びだ。(c)AFP/Jason Gutierrez
21日に転覆したフェリーの乗員・乗客850人以上のうち、これまでに救助された生存者はわずか57人。現場周辺海域では161人の遺体が回収されているが、行方不明者の大半は船内に取り残されているものとみられ、潜水救助隊による遺体回収作業が行われていたが、同フェリーに殺虫剤のエンドスルファン10トンが積載されていたことが分かり、作業は一時中断されている。
現在、フェリーはシブヤン島沖の海上に船底のみが海面に出ている状態だが、作業に立ち会った人物の情報によると、夜明けとともにダイバーらが海中にあるフェリーの船首部分に接近。現場では特殊切断機材を積んだタグボートが待機しているという。
ダイバーらは、船体に穴を開け船内の海水を採取し、殺虫剤が流出していないか調べる。調査後、船内の安全が確認されしだい、ダイバーらが船体をこじ開け、エンドスルファン入りの容器を回収する運びだ。(c)AFP/Jason Gutierrez