【6月26日 AFP】ギリシャ・アテネ(Athens)の東30キロメートルのGlyka Neraにあるイミトス(Hymettus)山で25日、大規模な山火事が発生した。

 消防車37台と消火飛行機13機、ヘリコプター4機が出動、消防隊員150人と軍兵士100人が消火活動にあたった。付近の住宅には被害は出ていない。

 現地時間正午すぎに出火した山火事は、風速14メートルの風にあおられ頂上付近にまで延焼しているという。頂上付近には地上からは近づけず、空からの消火活動で周辺地域への延焼を防いでいる。

 ギリシャ当局は25日、強風と気温の上昇によって、アテネ周辺の一部地域に火災発生の危険性が高まっていると警告を発していた。

 夏場のギリシャは毎年、山火事に悩ませられている。

 2007年8月には、ペロポネソス(Peloponnese)半島とエビア(Evia)島で27万エーカーを焼く山火事が発生し77人が死亡している。また、前月にもアテネ近郊のParnitha山で山火事が発生し、国立公園内の5000エーカー以上が焼失している。(c)AFP