【6月26日 AFP】米人気俳優のジョージ・クルーニー(George Clooney)とブラッド・ピット(Brad Pitt)が25日、アジア各国の政治家らとともに、ミャンマー軍事政権に対し国際的なサイクロン災害支援を受け入れるよう求める広告キャンペーンに参加した。

 米国に拠点を置く人道支援団体「ナット・オン・アワ・ウオッチ(Not On Our Watch)」は、インドネシアの英字紙ジャカルタ・ポスト(Jakarta Post)に全面広告を掲載し、アジア諸国に対し、閉鎖的なミャンマー軍政に圧力をかけ、サイクロン「ナルギス(Nargis)」の被災者らに対する国際的な支援を受け入れさせるよう呼びかけた。

 全面広告には、アジア地域の新旧リーダーらやノーベル賞受賞者などの署名のもと、「ビルマの近隣諸国には、支援を切望している被災者らを救うことのできる力がある」と、ミャンマーの旧国家名である「ビルマ」表記で、意見が掲載された。

 署名には、フィリピンのコラソン・アキノ(Corazon Aquino)元大統領、東ティモールのジョゼ・ラモス・ホルタ(Jose Ramos Horta)大統領、ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞者のデズモンド・ツツ(Desmond Tutu)氏とシリン・エバディ(Shirin Ebadi)氏、チェコのバツラフ・ハベル(Vaclav Havel)前大統領らの名前が含まれている。

 全面広告の資金を拠出したナット・オン・アワ・ウオッチは米ニューヨーク(New York)に拠点を置き、ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットのほかに、俳優のマット・デイモン(Matt Damon)も参加している。(c)AFP/Aubrey Belford