【6月25日 AFP】(一部更新)フィリピンで猛威をふるった台風6号「フンシェン(Fengshen)」が25日朝、中国南東沿海部を直撃した。四川大地震の被災地にも大雨をもたらしている。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、台風6号は暴風域を伴い、広東(Guangdong)省に上陸。影響で同省や隣接するマカオ(Macau)、香港(Hong Kong)などで小中学校が休校となったほか、各地で航空便が欠航した。広東省広州(Guangzhou)の港では、船舶1万3000隻以上が事前に避難した。

 深セン(Shenzhen)では、25-26日にかけての降雨量が200ミリに達する見込み。近郊の中山(Zhongshan)では、雨のため視界が数メートルしかなく、車を停止させる運転者もみられた。

 地元気象台によれば、台風は次第に勢力を弱めながらゆっくりと北に移動している。

 中国気象局中央気象台(China Central Meteorological Station)は、沿岸部の広東省、福建(Fujian)省、広西(Guangxi)チワン族自治区、内陸部の江西(Jiangxi)省、湖南(Hunan)省で、強い雨が数日続くと予報している。(c)AFP