【6月10日 AFP】中国国営新華社(Xinhua)通信は10日、決壊の危険性が高まっていた四川大地震で唐家山(Tangjiashan)にできた「せき止め湖」で、ミサイルやダイナマイト、ブルドーザーなどで新たな排水路を増やした結果、排水が進み危険水位を脱したこと明らかにした。

 同通信によると、せき止め湖周辺の巨石が破壊され、ほかのがれき類が撤去されたことで、同日正午ごろから、流入するスピードの60倍ほどのスピードで排水が進んでいるという。

 中国の軍当局は、排水路の1つをふさぐ巨石に小型ミサイル10発を発射し爆破したという。こうした努力が効を奏し、危険水域からは脱することができたという。

 当局は、せき止め湖が決壊した場合、100万人以上が被害を受ける危険性があると警告しており、すでに差し迫った危険がある25万人が避難を余儀なくされている。(c)AFP