【5月25日 AFP】中国の鄂竟平(E Jingping)副水利相は25日、北京(Beijing)で記者会見し、四川(Sichuan)省を襲った地震によって69か所のダムに決壊の危険があり、その他数百か所が「危険な状態」にあるが、決壊を防ぐ対策をすでに開始していると述べた。

 鄂副水利相は会見で「四川省のダムのうち、69か所に決壊する危険性があった」と発表。このほか310か所が「高い危険性」、1424か所が「中程度の危険性」にさらされていると述べた。

 当局はすでに対策に着手しており、69か所の貯水施設で完全に水を放出し、826か所では水位を下げているという。完全に放水した69か所のダムが決壊の危険性がある69か所のダムと同一のものであるかは明らかではない。

 ダムや貯水施設への地震の影響については、これまでに決壊などの報告は1件もないものの、その危険性が指摘されてきた。(c)AFP