【5月25日 AFP】四川大地震の震源地近くの臥竜(Wolong)自然保護区にあるパンダ保護研究センターから空輸されたパンダ8頭が24日、北京(Beijing)の動物園に到着した。8頭は北京五輪のために新しく建設された展示設備で暮らすことになる。国営メディアが報じた。

 北京(首都)国際空港(Beijing Capital Airport)に到着した航空機からパンダの入ったおりが降ろされる様子を国営テレビが中継した。

 動物園では、ガラス越しに報道陣や来園者が見守るなか、パンダは新しい住居のあちこちをかぎ回っていた。

 新華社(Xinhua)通信がパンダ保護研究センター副センター長の話として伝えたところによるとパンダは地震によるショックから回復し、健康状態もよいという。

 8頭はいずれも2歳で、数か月前に北京五輪を盛り上げるためとしてインターネットの投票で選ばれた。

 北京動物園にはすでに7頭のバンダがいるが、動物園広報によると動物園はこのために展示施設を拡大したほか、パンダ保護の状況を伝えるパンダ博物館の開設も予定している。

 新華社によると地震によるパンダの死亡は確認されていないが、研究センター職員3人が死亡したほか、6頭が行方不明になった。うち4頭は見つかっている。(c)AFP