【5月18日 AFP】中国・四川大地震で17日、69歳の男性1人含む男性4人と31歳の女性1人、その他1人の計6人が救出された。国営メディアが明らかにした。

 女性1人と男性2人は徳陽(Deyang)市で、124時間ぶりに救出された。

 国営新華社(Xinhua)通信はロシアの救援チームが同日夜、都江堰(Dujiangyan)の倒壊した寮の建物から生存者1人を救出したと伝えた。外国の救援チームが生存者を発見したのは初めて。

 また同通信社はこれに先立ちドイツ人が救出されたと報じていたが、実際は62歳の登山家Brakus Bogdan氏が5日ぶりに救出されたとした。

 一方同日、山沿いのHongbai市にはシンガポールからの救援チーム約55人と救助犬が到着、超高感度センサーで生存者の捜索に当たる。

■前日にも十数人救出

 国営通信によると16日には子どもを含む数十人が救出された。Yinghuaでは男性1人が12時間の救出活動の末片腕と片脚を切断したが100時間ぶりに救出された。救援チーム、兵士、男性の救出を見守っていた被災者約100人から拍手と歓声が起こった。

 中国中央テレビ(CCTV)によると映秀鎮(Yingxiu)の学校跡からは10時間かけて10歳の少女が救出された。容体は安定しているという。

 新華社通信によると韓国人学生5人が軍のヘリコプターでブン川(Wenchuan)県から省都成都(Chengdu)に搬送された。

 フランスのJacques Dumazy駐成都領事は、ブン川県で働いていた38歳のフランス人教師が無事に避難所にいることが確認され、成都に搬送されることを明らかにした。(c)AFP/Benjamin Morgan