【5月17日 AFP】中国・四川大地震発生から4日目の17日、北川(Beichuan)県では33人ががれきの中から救出され、医療機関に搬送された。国営新華社(Xinhua)通信が報じた。救援関係者は「さらなる奇跡を」と望んでいる。

 中学校の倒壊現場から生徒1人が救出された。この現場ではほかにも助けを求める声が聞かれているとして「さらなる奇跡が期待」されているという。

 同県で救援活動に当たる隊員は「生き埋めになった人を救出できる可能性はまだ十分ある。あきらめるという言葉はわれわれの辞書にない」と語った。

 救援活動の指揮を執っていると報じられている温家宝(Wen Jiabao)首相は「希望の光があるならば、われわれは生き埋めになった人の救出に努力は惜しまない」と語った。

 救出されたPeng Zhijunさん(46)は閉じこめられていた4日間、タバコと紙ナプキン、自分の尿で生き延びたという。記者団に対し「自然災害は避けられない。自分で自分を助けなければならなかった」と語ったという。

 会社建物のがれきから95時間ぶりに2人が、病院跡からは23歳の看護師がそれぞれ助け出された。

 必死の捜索活動が続けられているものの、生存率が急減する地震発生から72時間を越えており、生存者の発見は難しくなっているとの見方が強い。

 16日に被災地を訪れた胡錦涛(Hu Jintao)国家主席は救援活動が「最も重大な局面」に入ったとの見方を示した。(c)AFP