【5月13日 AFP】中国で12日に発生した四川(Sichuan)省を震源とするマグニチュード7.8の大地震で、観光バスが地滑りに巻き込まれ37人が死亡したほか、英国人観光客15人と連絡が取れなくなっていることが明らかになった。国営新華社(Xinhua)通信が13日、報じた。

 新華社が四川省アバ(Ngawa)県の非常事態対策本部の報道官の話として伝えたところによると、地震発生時、アバ県の茂県(Maoxian)を通行中だった観光バスが地滑りより土砂に埋もれ、37人が死亡した。

 また、県内を旅行中だった外国人観光客2000人のうち、英国人15人と連絡がとれなくなっているという。この報道官によれば、15人は地震発生時、四川省臥龍(Wolong)のジャイアントパンダ自然保護区を訪れていたとみられるという。

 臥龍は12日の大地震の震源地で、国家林業局(State Forestry Administration)職員によると、同自然保護区と外部を結ぶ通信回線は全て通じなくなっているという。

 また12日の地震の震源から南西に50キロの四川省十方(Shifang)で500人が死亡、2000人ががれきの下に生き埋めとなっていることが明らかになった。国営テレビが13日、地元の救援当局の話として伝えた。このほかにも、同市では3000人が被災している。(c)AFP