【5月4日 AFP】韓国の首都ソウル(Seoul)から南西に約200キロの忠清南道保寧(Boryeong)市で4日午後、高波が防波堤に押し寄せ、子ども2人を含む少なくとも8人が死亡、13人が負傷した。韓国の海洋警察が発表した。

 死亡者の中には9歳の少年とその父親、5歳の男児とそのおじが含まれているという。負傷者のうち5人はすでに病院を出たが、8人は入院し、重体の人もいる。現在も2人が行方不明となっており、警備艇が付近を捜索している。

 聨合(Yonhap)ニュースが目撃者の話として伝えたところによると、引き潮のように海面が下がった後、約2メートルの高波が防波堤に押し寄せ、釣り客や観光客を押し流したという。現時点で高波の原因は分かっていない。韓国の気象庁では若干風が強かったものの、高波が起きるような悪天候ではなく、現地に調査隊を送ったと話している。

 目撃者の1人はYTNテレビに、高波は4-5メートルの高さに達し、超音速航空機の衝撃波のような轟音を聞いたと話している。国防部はこの地域で軍事訓練を行ったという報告は受けていないとしている。(c)AFP