【2月11日 AFP】ドイツ西部ルートウィヒスハーフェン(Ludwigshafen)で今月3日に発生した集合住宅の火災で10日、死亡した子ども5人を含む9人のトルコ人の葬儀が行われた。

 この集合住宅は4階建てで、トルコ人が多く住んでいた。生存者の7歳のトルコ人少女2人が、ドイツ語を話す不審人物が玄関広間のベビーカーに火のついた紙を投げ入れたと証言しており、警察が放火の疑いもあるとして捜査している。

 トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相は前週、外国人排斥運動が事件の背景にある可能性に懸念を表明。同国政府の捜査員を現地に派遣する許可を独当局に求めた。

 ルートウィヒスハーフェンのトルコ人社会からは、消防士らが現場に駆けつけるのが遅かったため死者が増えたとの非難も出ており、消防士らへの嫌がらせも発生。地元警察が警護を行っている。(c)AFP