【2月2日 AFP】記録的な大雪の直撃で深刻な被害が出ている中国で2日、政府は最悪の事態はまだ脱してはいないとして、各地に被害拡大に備えるよう警戒を呼び掛けた。

 中国では来週の旧正月を前に、大雪の影響による交通機関のまひで帰省客が足止めされているほか、一部地域では停電や断水といった被害が出ている。

 国営メディアによると、政府は、今後の大雪や交通の乱れの拡大に備え、被災地に派遣する人民解放軍と警察部隊の規模を倍増し、100万人超の態勢で対応に当たる。

 過去数十年間で最悪となった大雪は、旧正月を前に、各地で交通の大きな混乱と停電をもたらした。

 中国気象局(Meteorological Administration)の発表によると、被害の集中している中部、東部、南部各省では、前月初めからこの地域上空に停滞を続ける寒冷前線の影響で、今後さらに数日間、雪や冷たい雨が続く見込み。(c)AFP