【1月28日 AFP】旧正月を間近に控えた中国で、50年ぶりの大雪による影響で27日までに帰省客など少なくとも12人が死亡、数千人が負傷した。国営新華社(Xinhua)通信が伝えた。

 同通信によると、8つの省で交通網がまひし、凍り付いた高速道路上では車両数千台が立ち往生したほか、国土の半分以上が停電に見舞われた。

 東部の江西(Jiangxi)省では27日にバスが横転し、子ども2人を含む5人が死亡した。また、貴州(Guizhou)省貴陽(Guiyang)では、転倒して骨折するなどして病院を訪れた患者の数は5日間で1500人に上っている。

 中国では2月7日の旧正月に向けて数百万人が帰省するため、悪天候が予想されている中南部では今後さらに道路交通や鉄道、空港などが混乱するとみられる。

 政府当局によると、貴州と広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)をつなぐ高速道路では、約5000台の車両が故障、約4万人が足止めされた。

「南方都市報(Southern Metropolitan Daily)」によると、首都北京(Beijing)に通じる主要路線の南側の終点である広東(Guangdong)省の広州(Guangzhou)駅では15万人が足止めされているが、28日には60万人に膨れあがると予測されている。(c)AFP