【1月13日 AFP】中国の特別行政区・マカオ(Macau)の沖合いで11日夜、高速フェリー同士が衝突し、133人が負傷し、うち19人が重傷を負った。

 マカオ行政区関係者によると、この事故で頭蓋骨などを骨折する重傷者もいたが死者は出なかった。

 事故を起こしたのは香港発マカオ行きフェリーとマカオ発初香港行きフェリー。両船には合計乗客455人と乗員が乗っていた。

 マカオ行政区は事故直後、船舶10艇以上を現場に送り救助活動を行った。負傷者133人は全員病院に運ばれた。

 香港行政区関係者によると、12日、負傷者5人が香港の病院に移動したがこのうち3人は既に退院したという。

 事故当時、現場となった海上は濃霧のため視界が100メートルほどまで下がっていたとされる。

 事故に巻き込まれた乗客の1人は香港の英語日刊紙South China Morning Postの取材に対し、「衝突の衝撃で乗客の多くが座席から投げ出された。船長も負傷したと聞いている。船内は大混乱になった」と話している。

 同紙は、フェリーの1隻が事故で大きな損傷を受け、港にえい航されたことで、香港とマカオを結ぶフェリーの便は2時間にわたって出港が見合わせられたと伝えている。(c)AFP