【11月25日 AFP】フィリピン気象台によると台風23号「ミートク(Mitag)」は25日午後4時現在、首都マニラ(Manila)北東のアウロラ(Aurora)州の南東250キロを時速15キロで北西に向かっており、早ければ25日にも北部に上陸する。この影響で同国東部では7人が死亡、数万人が避難生活を余儀なくされている。災害救助当局が25日、発表した。

 台風の影響が現れたマニラ南西の北・南カマリネス(Camarines)州では、6人が溺死、1人が切れた送電線で感電死した。

 同国の気象専門家によると、台風23号は同国東部に上陸した後、進路を変更して日本南部に向かう可能性がある。

 マニラの民間防衛当局によると、鉄砲水や土砂災害、土石流などを警戒し、6つの州で29万8000人以上が避難した。

 軍と警察はそれぞれ、台風の影響が予想される地域では、救援・救出活動に専念できるよう共産党武装勢力に対する軍事活動を停止したと発表した。(c)AFP