台風23号「ミートク」フィリピン東部に接近、100万人に避難勧告
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【11月23日 AFP】フィリピン当局は23日、同国沖で発生した熱帯低気圧「ミートク(Mitag)」が台風23号に発達し、前年も大きな台風被害を受けた同国東部に接近していることから、最大100万人に避難勧告を出した。
当局は住民輸送のため、平台トラックや警察が用意したバン、ごみ回収車まで動員して、特に被害を受けやすい地域から数千人を避難させた。
ミートクは次第に勢力を強めており、このまま進路を変えなければ24日にもルソン(Luzon)島南東部のビコール(Bicol)半島を直撃すると予想される。
ビコール半島は台風の通り道として知られており、前年には超大型台風21号「ドリアン(Durian)」の直撃を受け、1200人が死亡、20万人が家を失った。
対策指揮のため訪問先のシンガポールから急きょ帰国したグロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領は、前年の二の舞は避けたいとして、いち早い避難勧告を出した。
英語紙インクワイアラー(Inquirer)によると、ビコール地域では最大で100万人が避難することになる。うち60万人がアルバイ(Albay)州の住民だが、同紙によると住民輸送作業はかどっておらず、これまでに避難を終えたのは1万世帯に満たないという。
アルバイ州のJoey Salceda知事は、軍と警官を動員して、勧告に従わない住民を強制的に立ち退かせる態勢をとるとしている。
フィリピン気象庁の観測によると、ミートクの中心付近の最大風速は44.8メートルで、最大瞬間風速は55メートルに達している。マニラ(Manila)の南東300キロの海上を北西に向かっており、24日にはビコール地域のカタンドゥアネス(Catanduanes)島沖に到達する見込み。(c)AFP/Karl Wilson
当局は住民輸送のため、平台トラックや警察が用意したバン、ごみ回収車まで動員して、特に被害を受けやすい地域から数千人を避難させた。
ミートクは次第に勢力を強めており、このまま進路を変えなければ24日にもルソン(Luzon)島南東部のビコール(Bicol)半島を直撃すると予想される。
ビコール半島は台風の通り道として知られており、前年には超大型台風21号「ドリアン(Durian)」の直撃を受け、1200人が死亡、20万人が家を失った。
対策指揮のため訪問先のシンガポールから急きょ帰国したグロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領は、前年の二の舞は避けたいとして、いち早い避難勧告を出した。
英語紙インクワイアラー(Inquirer)によると、ビコール地域では最大で100万人が避難することになる。うち60万人がアルバイ(Albay)州の住民だが、同紙によると住民輸送作業はかどっておらず、これまでに避難を終えたのは1万世帯に満たないという。
アルバイ州のJoey Salceda知事は、軍と警官を動員して、勧告に従わない住民を強制的に立ち退かせる態勢をとるとしている。
フィリピン気象庁の観測によると、ミートクの中心付近の最大風速は44.8メートルで、最大瞬間風速は55メートルに達している。マニラ(Manila)の南東300キロの海上を北西に向かっており、24日にはビコール地域のカタンドゥアネス(Catanduanes)島沖に到達する見込み。(c)AFP/Karl Wilson