黒海の船舶難破事故で3人の遺体発見 重油流出で環境への影響も
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【11月12日 AFP】(11月13日写真追加)黒海周辺で暴風雨のため燃料タンカーなど船舶5隻が難破した事故で、ロシアの非常事態省・南部連邦管区によると、救命着を付けた3人の遺体がウクライナのトゥズラ(Tuzla)島で見つかった。インタファクス(Interfax)通信が12日、報じた。依然5人が行方不明となっている。
風力は弱まったものの、ウクライナの非常事態省は引き続き警戒を呼びかけている。
11日にアゾフ海(Azov Sea)で損壊した燃料タンカー「Volgoneft-139」から重油1300トンが流出している。船内にはさらに3000トンの重油が残っているという。アゾフ海と黒海を結ぶケルチ海峡(Kerch Strait)では硫黄を積んだ3隻の船も沈没した。
ケルチ海峡は、この季節には南下する渡り鳥の通り道となっているほか、黒海イルカの生息地でもあり、環境への影響が懸念されている。
環境団体の代表は「非常に重大な環境危機」だとし「重油汚染は長期間にわたる回収活動が必要で、今後1年あるいはそれ以上影響が残るだろう」と語った。
難破した船舶の乗組員36人が救助された。モスクワ(Moscow)の南1200キロにある商業港カフカス(Kavkaz)では船舶40隻が避難した。現場から約300キロ西では強風により貨物船1隻が沈没したほか、複数の船舶が座礁したと報じられている。(c)AFP/Dario Thuburn
風力は弱まったものの、ウクライナの非常事態省は引き続き警戒を呼びかけている。
11日にアゾフ海(Azov Sea)で損壊した燃料タンカー「Volgoneft-139」から重油1300トンが流出している。船内にはさらに3000トンの重油が残っているという。アゾフ海と黒海を結ぶケルチ海峡(Kerch Strait)では硫黄を積んだ3隻の船も沈没した。
ケルチ海峡は、この季節には南下する渡り鳥の通り道となっているほか、黒海イルカの生息地でもあり、環境への影響が懸念されている。
環境団体の代表は「非常に重大な環境危機」だとし「重油汚染は長期間にわたる回収活動が必要で、今後1年あるいはそれ以上影響が残るだろう」と語った。
難破した船舶の乗組員36人が救助された。モスクワ(Moscow)の南1200キロにある商業港カフカス(Kavkaz)では船舶40隻が避難した。現場から約300キロ西では強風により貨物船1隻が沈没したほか、複数の船舶が座礁したと報じられている。(c)AFP/Dario Thuburn