【11月1日 AFP】(一部更新)カリブ海上で発生した熱帯低気圧「ノエル(Noel)」による死者が、これまでに少なくとも59人に上っている。

 ドミニカ共和国では41人が死亡、38人が依然として行方不明。CNENational Emergencies Center)によると、依然として危険な状態が続いており、今後も犠牲者の数は増加する可能性があるという。雨は現在も続いており救助活動も困難な状況。39の地域が洪水のため孤立しており、人口の3分の1に当たる人々が電力のない状況下にある。

 ドミニカとイスパニョーラ(Hispaniola)島を二分するハイチ共和国でも、少なくとも18人が死亡。豪雨の影響により3県で民家が流されたり倒壊するなどの被害が出ている。

 キューバでは9000人が避難、民家数十棟が被害を受け、さらに、洪水の発生により複数の地域が孤立している。また、地元ラジオ局によると、多数のコーヒー農園が水没しているという。

 予報によると、ノエルは今後バハマ諸島の一部の島に上陸する見通し。また、フロリダ(Florida)は直撃を免れる見通しだが、現地の住民は引き続き進路を注視する必要がある。

 日本時間11月1日午前0時現在、ノエルの中心はバハマ諸島ナッソー(Nassau)の南南西280キロメートルの地点にある。(c)AFP