【10月28日 AFP】米カリフォルニア(California)州の大規模な山火事について、消防当局は27日、完全鎮火のめどが立ってきたと期待感を示す一方で、今も約2万戸の住宅が炎の脅威におびやかされており、「まだ先は長い」と慎重な姿勢を見せた。

 気温の低下と風が弱まった影響で、消防隊員は23か所で発生した大半の山火事を鎮静、または食い止めることに成功している。

 消防当局者は今後10日以内に3つの大規模な炎を鎮静できると予測し、死亡者7人、全焼家屋1800棟の被害を出し、50万人を避難に追いやった同州史上最大の火災から正常な状態に戻りつつあるとの見通しを示した。

 サンディエゴ・トリビューン(San Diego Tribune)紙は27日、当局関係者の話として、すべての火災が11月5日までには収まるだろうと伝えている。

 一方で、カリフォルニア州知事緊急対策室(California Governor's Office of Emergency Services)は、好条件の天候のおかげで消防活動は進んだものの、まだ油断はできないとしている。同対策室が27日に発表した統計によると、今も2万600戸の物件が危険にさらされている。

 米気象局(National Weather Service)は今後数日中に渓谷部で湿度が低下、風速が秒速7-11メートルに増すと予測しており、消防活動に悪影響を与える可能性があると警告を発している。(c)AFP/Kerry Sheridan